東海大相模が4点をリードされる厳しい展開も、逆転勝ちで甲子園での交流試合に弾みをつけた。

4点を追う5回2死一、三塁、プロ注目スラッガーの山村崇嘉主将(3年)が3点ランニング本塁打を放ち、1点差まで迫った。2球で追い込まれてからの3球目、左翼への鋭いライナー性のあたりを放つと山村は心の中で「落ちろ!」と願った。左翼手が飛び込むも届かず、ボールは転々としているうちに、ガッツポーズをしながらホームに生還した。

なおも連打でチャンスを作り、2死満塁から茂谷光内野手(3年)が左中間へ走者一掃の3点適時二塁打。一気に逆転に成功した。

山村は高校通算49本目の本塁打となったが、ランニング本塁打は初めて。「いい形で点が取れた。ベンチで『足速いな』とちゃかされました」と笑顔を見せた。

17日には、甲子園で大阪桐蔭との注目の対決が控えている。山村は「最高の舞台、で最高の相手とできる。去年甲子園で打てず悔しい思いをした。4の4打って、勝ちにつながるバッティングをしたい」と聖地での活躍を誓った。