広島黒田博樹投手(40)が力投しても、連敗を止められなかった。中日2回戦に先発し、07年8月30日阪神戦(甲子園)以来、2774日ぶりとなる日本球界での黒星を喫した。4回まで無失点に抑えるなど7回7安打3失点と好投するも、打線の援護がなく、チームは5連敗となった。

 試合後は淡々と振り返りながらも、決勝打となった1球を悔やんだ。0-0の5回。2死一、二塁から、大島に投じた得意のツーシームが高めに浮いた。「意図した球ではなかった」と悔やむ失投は、前進守備の左翼鈴木誠が背走する頭上を越える2点適時二塁打となった。12イニング目での日本復帰後初失点。本塁ベースカバーに入り、思わず宙を見つめた。

 5回は中日打線の積極打撃からピンチを招いた。先頭のエルナンデスにツーシームを右翼へ運ばれると、1死二塁から松井雅にはスプリットを右前へ。2死一、二塁となり、大島に適時打を浴びた。いずれも第1ストライクを狙われた。「2死からなので、すごくもったいない失点。2点を取られた後、3点目が流れ的に一番大きな失点だった」。なおも2死二塁から、2番亀沢に内角カットボールを詰まりながら中前に運ばれた。得点力不足の広島打線には、あまりにも大きな追加点。わずか9球で3点を失った。

 調子は悪くなかった。4回まで球数60球を要したものの、1安打無失点に抑えた。5回に失点するも「これ以上点を与えてしまうと、試合が決まってしまう。これ以上は点をやれない」と切り替えた。打線の援護を信じ、6回を9球、7回12球で終えた。2戦連続でクオリティースタートを達成。この日のストライク率は68・4%。前回先発の3月29日ヤクルト戦の60・4%を上回った。先発投手としての役割は、十分に果たした。【前原淳】