あっけない幕切れで、巨人の3連敗が決まった。1点ビハインドの9回2死一、二塁。阿部がカウント3ボールから止めたバットにボールを当て、二ゴロに倒れた。延長12回を戦った前日7日に球団ワーストの21三振を喫した打線が、この日も5安打1得点と沈黙。5カードぶりの負け越しに、原辰徳監督(57)は「クリーンアップが機能しないと、こういう試合になりますね」と、振り返った。

 広島投手陣の状態は良かったが、9回は攻めようがあった。中崎は前日に危険球で退場した影響もあってか制球が不安定。そんな中、主軸を迎えた。巨人ファンのボルテージは最高潮になった。

 大歓声に応えられなかった。4番長野は外角直球を見逃し三振、試合前練習で打撃指導した阿部は中途半端に終わった。原監督は「見逃し三振と止めたバットに当たっているようじゃね。本拠地の利を生かしていない」。重圧のかかる場面だったが、看板打者だからこそ力に変えてほしかった。

 残り40試合。対策を講じて次こそは、と言える時期は過ぎた。原監督は「時期が時期だから、いい投球をされたではいけないし、それで流してはいけない」と引き締めた。3連覇した昨季までは、残り40試合時点で貯金は10以上。スパートに入っていた。悠長に構えている場合ではない。「(2日間)21イニングで1点じゃね。奮起してもらわないと」と求めた。【浜本卓也】

 ▼巨人は前田と中崎に合計9三振。前日は延長12回で21三振を喫しており、2試合で30三振。チーム2試合の合計30三振は、14年7月13、14日広島(12、18=延長12回)以来。最近では06年8月25、26日ロッテが延長12、11回で合計33三振(17、16)している。