オリックスの開幕投手争いが決着した。30日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)の先発を西勇輝投手(27)が務めることが3日、決まった。エース金子が開幕にこだわらない考えを示したことで、春季宮崎キャンプ終盤に西と山岡の2人に絞られていた。

 2人はこの日、オープン戦開幕のDeNA戦に登板。西は先発3回を無失点、山岡は2番手で3回を2失点も、ともに福良監督から「順調」と合格点を与えられた。ただ実績、意気込み、各カードとの相性を首脳陣が総合判断し、西に開幕を託すことになった。

 キャンプ初日から、西はプロ初の開幕を狙う気持ちを明かしていた。大本命だった金子が「若い選手に(開幕を)目指してほしい」と呼びかけ「虎視眈々(たんたん)と狙っていきます。モチベーションの1つになる」と応じた。14年から3年連続で2桁勝利を挙げてきたが、昨季は左手骨折の影響もあって5勝6敗。4年続けた規定投球回到達も逃した。日本シリーズ王者との対決は、巻き返しへの絶好の場となる。

 開幕・西が決まったことで、4月1日のソフトバンク3戦目は山岡に決定。金子は本拠地開幕の同3日ロッテ戦で初登板。週の頭でローテーションを守る。