巨人が逆転勝ちで13年以来のオープン戦首位フィニッシュを決めた。

 2点を追う7回2死満塁、岡本和真内野手が、楽天2番手宋家豪の直球をしぶとく中前へはじき返す、同点の2点適時打をマーク。長野久義外野手の勝ち越し打で突き放した。チームはオープン戦11勝5敗1分けの勝率6割8分8厘で12球団トップに立った。オープン戦首位は過去5度あり、前回の13年はリーグ優勝。残りの4回も例外なくいずれもAクラス入りを果たしている。

 オープン戦で16安打、4本塁打、12球団トップの15打点、打率2割6分7厘で突っ走った岡本は「アピールしないといけない立場。まだ練習日もある。最後の最後までしっかりとアピールしたい」と引き締まった表情で話した。高橋由伸監督も「悪いことではないが、ただオープン戦なので、我々も各チームも勝敗以外のことも重視しているから素直に評価できない部分もあるけど、勝ったというのも事実」と一定の手応えを示した。開幕カードは30日の阪神3連戦(東京ドーム)。昨季11年ぶりのBクラスに沈んだ巨人の反撃がシーズンがいよいよ幕開けする。