阪神秋山拓巳投手(27)がチーム一番乗りの完投勝利で2勝目を挙げた。6安打で1失点、9奪三振、無四球と安定感ある内容だった。

 初回に3点の援護をもらうと、序盤を危なげなく3人ずつで片付けた。4回1死二、三塁の打席では左前に適時打を放ち、4点目。この回3得点と打線がつながり、自らを楽にした。

 直球をコーナーに、フォークを低く決め、8回まで3安打無失点。高卒新人だった10年以来の完封勝利が見えていたが、9回に連打から筒香に犠飛を許した。

 糸井とともにお立ち台に上がった右腕は「詰めが甘い。僕らしいかな」と苦笑い。昨年は12勝で、チームの勝ち頭。「3点を取っていただいて、流れに乗れました。ここからどんどん勝っていきたいです」と躍進を誓った。