8日の巨人-西武戦(東京ドーム、18時開始)で、球界最高峰の投げ合いが実現する。巨人菅野智之投手(28)と西武菊池雄星投手(26)は、昨年の沢村賞を争った両リーグを代表する左右の本格派だ。緊迫した投手戦は必至、担当記者が見どころを挙げた。

 巨人のエース菅野が球界屈指の「山賊打線」に挑む。「1試合だけの対戦なので、今持っている現状をぶつけます。特に対策とかはない」と小細工なしの真っ向勝負を宣言した。

 今季は開幕直後はつまずいたが、原点回帰で速球系を主体とし、フォークボールを解禁してからは勝ち星を伸ばし、ここまで6勝3敗で防御率1・99。上位から下位まで切れ目のない相手打線と十分に張り合うだけの状態を整えた。

 昨季は10連敗中で敵地のマウンドに上がった。6回9安打5失点で屈した。今季は4番山川も台頭し、7日の試合前時点でチーム打率は打率2割7分8厘と12球団トップ。「どう見ても振れているし、そつなく点を取ってくると思う。去年より状態はいいと思う。でも、自分の状態も去年に比べたらいいと思う」とにらみつける。17年3月のWBC準決勝米国戦で6回3安打1失点で封じたときもそうだった。難敵ほど燃える。【為田聡史】