ロッテ藤原恭大外野手(21)と山口航輝外野手(21)の18年ドラフトの高卒同期入団コンビが、広い札幌ドームで立て続けにアーチを架けた。

5回、花咲徳栄(埼玉)卒の日本ハム野村に適時打を浴び、2点を勝ち越された。

黙っていられない。6回、5回まで3安打に抑えられていた日本ハム河野から1番荻野が左翼フェンス直撃の二塁打を放った。野村と同学年、大阪桐蔭(大阪)卒の2番藤原が燃える。河野の甘い直球を豪快に振り抜くと、力強い放物線が右翼席に伸びていった。5号同点2ラン。「(直球は)狙い通りです。前の打席まで直球で抑えられていたので、この打席は直球を狙っていました」といつもの強気で結果を手にした。

こちらも黙っていられない。1死後、レアードが安打で出ると、明桜(秋田)卒の5番山口が3打席目を迎えた。野村も藤原も、同い年のスラッガーだ。

「(藤原)恭大が本塁打を打ったので、狙ってはいないですけれど、自分も続きたい気持ちでした」

2-1からの4球目の直球を、いつものようにしっかり振り抜いた。藤原より高い弾道がバックスクリーン左へ飛んでいき、そのままスタンドへ。6号2ランで一気に勝ち越し、チームの雰囲気を変えた。

藤原は18年ドラフト1位、山口は同4位。アーチそろい踏みはこれが初めてのことだった。