阪神森木大智投手(19)が20日、首の張りで別メニュー調整を続ける鳴尾浜で、来季に向けた「マッチョ化計画」を明かした。体脂肪と筋肉量のバランスを探っていたという右腕は「筋肉量っていうのはケガをしないための防御というか、出力も上がると思う」と結論づけた。

入団時に測定した体成分分析装置「InBody(インボディ)」では基準の80点を上回る101点を記録し周囲を驚かせた。当時を振り返り「あの時期は体脂肪も低くて筋肉量がすごく多かった。そこに近づけていければ」と目標の目安にもする。

「体脂肪が多くなって筋肉量がちょっと減ってる感じ」と話す現在は、筋肉量約74キロ、体脂肪約16~17%。理想としている筋肉量78キロ、体脂肪10%を目指し、ウエートトレーニングと、食事面でも脂質の調整に取り組む。さらに今年のノルマである400グラム以上の白米も毎食課し、肉体改造を図る。「いっぱい食べなくちゃいけないというのはありますけど、『何を摂るか』というのは、1軍で活躍している人はすごく気にしているなと思った。そこは丁寧にやらないと体のパフォーマンスも変わりますし、結果にもつながると思う」と、プロ1年目の学びを肥やしにする。

首の張りで年内はノースローの見込みだが、シーズンを戦い抜くためにも「強い体」を求める。「(ケガなく1シーズン終わるのは)一番の目標ですし、かつ結果を残して1軍で活躍するっていうのを来年強く思っている」。2年目のブレークへ。まずは地盤を固める。【波部俊之介】

◆森木の1年目VTR 春季キャンプは2軍スタート。3月11日、ウエスタン教育リーグの中日戦で実戦デビューし1回無失点に抑えた。5月25日の広島戦では6回無失点でウエスタン・リーグ初勝利。8月28日の中日戦(バンテリンドーム)で1軍デビュー。6回3失点で初黒星を喫した。激しいCS出場争いの中、9月10日DeNA戦(横浜)で2度目の先発に抜てき。2回2/3を5失点でプロの洗礼を浴びた。その後は1軍登板の機会がなく、フェニックスリーグに参加していた10月下旬に首の張りを訴え、宮崎から緊急帰阪。高知・安芸での秋季キャンプにも参加せず別メニュー調整を続けている。

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