ロッテ池田来翔内野手が負傷後、初打点を挙げた。1点リードの5回1死二、三塁、ヤクルト高橋のカーブを拾う左前打で2点を追加した。「チャンスだったので、ストライクが来たら初球から打ってやろうと思ってました」と、狙い打ちでリードを広げた。

1回の中前打も初球。前日6日の6回に放った三塁打も初球だった。「来た球に反応しながらストライクとボールを見極められている。だからヒットになっていると思う」と、強気と冷静さを持ち合わせる。

右手にはテーピングが巻かれたままだ。5月30日の巨人戦(ZOZOマリン)で死球を受け、薬指の先を骨折した。腫れは引いたが衝撃は感じる。それでも「徐々に1軍で結果が出始めて、いい感覚をつかみかけている。今しかない。しがみつきたい」と痛み止めを飲んで、6日から「1番一塁」でスタメン復帰した。

チームの連敗は引き分けを挟んで5で止まり、2位を死守した。吉井監督からはよく「ラッキィ池田」と呼ばれる。「昨日も風でヒットになった。みんな言ってくれるので、このままラッキーが続けばいいなと思います」。積極性がツキをも呼んでいる。【鎌田良美】

▽ロッテ吉井監督(池田の初球打ちに)「先発投手は立ち上がり、心配で投げている投手が多いので、そこでガンといかれると与えるダメージは結構あるかなと思います」

▽ロッテ山口(7回に左越え4号3ラン。交流戦3カード連続本塁打)「逆風なんですけど、伸びてくれました。ホームランを狙いすぎずに打点を、と思って頑張ってます」

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