ソフトバンク板東湧梧投手(27)が、敗戦の中で見事な救援を見せた。先発の森がまさかの3回途中5失点でKO。試合前からロングリリーフで待機していた板東は、2番手で登板し、4回1/3を67球で2安打1失点。藤本監督は「元々、森と板東でいく予定やった」と構想を明かし、中6日となる15日ヤクルト戦(神宮)の先発投手について「変わりますよ。どうなるか分かりませんよ」と板東の起用を示唆した。

板東は2日の広島戦でもロング救援で好投していた。先発だった和田が、2回に打球を左手に受けた影響で緊急降板。急きょ2番手を任され、3回無失点で今季2勝目を手にしていた。2試合連続の「救い投げ」は、計7回1/3を1失点と内容が濃い。約1カ月ぶりの復帰戦で今季初黒星となった森について、斉藤和投手コーチは「結果がこれだからね。結果が全て」と厳しい表情だった一方、板東の先発起用に「頭の片隅から離していない。それは板東とも約束しているし、板東には先発をさせたい。いろいろ考えたい」と踏み込んで言及した。

開幕前には先発ローテーションを争っていた右腕。2日広島戦の後には「結果を残していくしかない。また1歩(先発に)近づけたかな」と、先発への思いを明かしていた。昨季はプロ初完封も記録。イケメン右腕が配置転換される可能性は高い。【只松憲】

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