ソフトバンク王貞治球団会長(83)が宮崎での秋季野手キャンプ3日目の4日、「慶応トリオ」のクリーンアップ形成に期待を寄せた。今ドラフト3位で右の長距離砲の広瀬隆太内野手(22)を指名。「柳町、正木、新しく入る広瀬かな。(慶大出身の)彼らで(将来は)クリーンアップを打てばいいんだよ」と熱い口調で話した。この日は、広瀬の指名あいさつに福山アマスカウトチーフらが慶大グラウンドを訪問。タイミングよく将来の大砲候補の名前を挙げた王会長は「(大学通算)20本塁打を打ったしね。(柳町、正木と)3人で3、4、5番を打って、本塁打を20本ずつ打てばいいんだよ」とうなずいた。

今季116試合に出場した柳町は打率2割5分7厘で本塁打は0。「1年1軍にいてホームラン0じゃだめ」と苦言も忘れなかった。正木も今季の開幕戦は5番で出場したが、打撃不振に故障も重なった。そんな2人はこの秋、ともに快音を響かせている。正木は「打球も飛ぶようになったし、いい感じです」と引き締めた。王会長の期待にしっかり応える意気込みだ。

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧>>