北大の現役学生として今季、四国IL・徳島でプレーし、ドラフト会議で西武から5位で指名された右腕の宮沢太成投手(24)が17日、札幌市内の北大で開かれた記者会見に出席した。14日に仮契約し「スタート位置にしっかり立ったんだなと実感がわいている」と思いを口にした。

長野出身で、1年の浪人生活をへて、国立の北大に進学した。法学部に在籍し、野球と勉強を両立させてきた。「テスト前とテスト期間はなかなか大変だった。長い時は1日10時間とか、図書館にこもって、できる限り勉強していました」。必要単位を取得後、大学に籍を置き、徳島へ。大学入学時に140キロだった直球は最速155キロまでスピードアップ。徳島ではフォークを磨き、スカウトにアピールを続け、プロ野球への道を切り開いた。

北海道での学生生活は苦労も多かったが「また戻ってきたいと思う場所」と思い出の地となった。北大史上初のNPB選手として、今後の活躍が期待される。「勝ちパターンを任される投手になりたい。開幕1軍、プロ野球生活を通しての目標でいえば息の長い選手、1年でも長くプロ野球界プレーできるように頑張りたい」と意気込んだ。【山崎純一】

◆宮沢太成(みやざわ・たいせい)1999年(平11)4月15日、長野県長野市生まれ。長野昭和小3年の時に野球を始める。長野川中島中時代は長野南シニアでプレー。長野高時代は1年秋の県大会4強が最高成績。北大では主将を務めた。50メートル走6秒2。遠投115メートル。家族は両親と弟。血液型A。好きな食べ物はラーメン。185センチ、95キロ。右投げ右打ち。

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