ソフトバンクの宮崎春季キャンプ(生目の杜)は第1クール最終日を迎えた。

B組(2軍)スタートで、育成右腕・大竹風雅投手(24)が朝の円陣で約1分間のスピーチを行った。

「(プロ)3年目で初めてキャンプに参加できます。1、2年とリハビリで、去年7月から野球を始まることができ、投げる楽しさと野球で悩める悔しさを感じてます。このキャンプの目標と課題は継続することにしています。一番大切で難しいと思うので、キャンプは自分の課題を継続することを目標にやっていきたいと思います」

大竹は21年ドラフト5位で東北福祉大から入団した。22年に右肘の靱帯(じんたい)再建手術(トミー・ジョン手術)を受け、同年オフに戦力外。育成選手として再出発した。

昨季は7月からファーム非公式戦で実戦復帰。計12試合に登板し、0勝1敗、防御率1・35をマークした。みやざきフェニックス・リーグでは10月29日の楽天戦で2軍デビュー。2回を無安打、2奪三振で打者6人を打ち取った。当時2軍監督だった小久保裕紀監督(52)は「あんないい投手とは思わなかった。十分、戦力になりそうなものが見えましたよ」と手放しで褒めたたえていた。

大竹の持ち味は小さいテイクバックのフォームから最速152キロ直球、落差のあるフォークを投げ込む。プロ3年目での支配下返り咲きへ期待が高まる。