元巨人でヤンキースGM付特別アドバイザーの松井秀喜氏(49)が3日、東京ドーム特設ステージでトークショーを行った。

「長嶋茂雄DAY」として開催される同日の阪神戦(東京ドーム)で始球式を務める。ドラフト指名された時の監督であるミスターとのエピソードを披露した。

入団会見が初対面だった。「大きいな。アメフトの選手みたいだなと言ってもらいました」と当時を回想した。

入団後は「4番1000日計画」を掲げられ、指導を受けた。「私は全く聞かされてませんよ」というが、スター街道を駆け上がった。試合前に素振りを見てもらうのが日々の習慣となった。長嶋監督が宿泊するホテルにもバットを持って出向いた。「スイングしたら、空気を切る音がするんですよね。その音を聞き分けられる。いいスイング、悪いスイングっていうのは、音で聞き分けていられる。それをずっとやっていると、自分でも分かるようになってきた。短くて高い音がいい」と振り返った。

調子のバロメーターとして、スイング音を聞き分け、調整に生かした。「監督がいない時でも、その音を求めて、自分1人でも練習できるようになった。遠征先のホテルでも自分1人でできる。そういう練習ができるのは自分にとってアドバンテージだった」と話した。

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