敗戦の光は阪神佐藤輝明内野手(26)だった。昨年のMVP、DeNA桑原の日本シリーズ記録に並ぶ5試合連続打点。初戦からの5戦連続は史上初だった。シリーズを通して打率3割6分8厘の5打点で敢闘選手賞を受賞。2年ぶり日本一は逃したが、虎の主砲は最後まで気を吐き続けた。

1-0で迎えた5回2死一、二塁。ソフトバンクのベンチが右腕の先発有原に代えて投入した左腕ヘルナンデスと対峙(たいじ)した。粘ってカウント2-2からの7球目。甘く入った150キロを超えの直球をしっかりはじき返した。中前打で5試合連続適時打となり「次の1点がほしい展開だったので、いい結果が出て良かった」と気合のコメント。崖っぷちの1勝3敗で迎えた一戦で塁上から味方ベンチを指さし「どうだ」と言わんばかり鼓舞した。

第5戦までの全試合で打点と適時打。これまでは85年バースの3試合が最長だった球団の日本シリーズ連続打点記録をさらに伸ばした。内野ゴロの1打点だけだった23年の日本シリーズから大きな進化を示した。敗戦後のコメントはなかったが、佐藤輝が孤軍奮闘して盛り上げたソフトバンクとの頂上決戦だったことは間違いない。悔しさを胸に来季の日本一を目指す。【塚本光】

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