プロボクサー辰吉寿以輝(18=大阪帝拳)が、けがの功名? で高級自転車をゲットした。プロ2戦目の2回KO勝ちから一夜明けた21日、大阪市内のジムを訪れ、試合前に襲われた交通事故の詳細を明かした。

 約2週間前、練習を終えて自転車で大阪・守口市内の自宅に帰る途中だった。前方から来た時速50キロ前後の軽トラックが急に右折。18歳は右側からぶつかられ、左肩と左膝から路面に落ちた。自転車で並走していた中沢は「ダイナミックに飛んでいた」と証言。救急車と警察が駆けつける騒ぎになった。

 1万円の愛車はあえなく大破。「突然、バーンとぶつかってよくわからなかった。でもさほど痛くなかったし、骨は折れてなかった」と寿以輝。すぐ3万円の新しい自転車を家族に買ってもらい「いいやつになった」と翌日から練習した。

 意外な形? で体の頑丈さを証明したが、プロ3戦目は11月に大阪で行われる見通し。関西限定で録画放送された2戦目の視聴率は深夜では異例の4・4%。同時間帯の全英オープンゴルフの中継3・2%(関西地区)を上回った。2回KO勝ちで交通事故を吹き飛ばした寿以輝は「こっちは安全運転で、気をつけているので」と、約30分の「チャリ通勤」続行も宣言していた。【益田一弘】