13年に亡くなった大相撲の横綱大鵬の孫で、元関脇貴闘力(49)の長男納谷幸男(22)が4日、都内のリアルジャパンプロレスで会見を開き、9月14日の東京・後楽園大会でプロレスデビュー戦を行うと発表した。

 納谷は「9月14日、デビュー戦をすることになりました。父、祖父が、あれだけ偉大な人物で、その名前ばかりが先行してしまわない、自分の実力で認めていただける選手になりたい」と意気込みを語った。

 対戦相手について、主宰の佐山サトルは「何人か今、想定しています。最終的にはストロングスタイルに育てたい」と調整中であると説明。また「ファイブストーリーズホールド…あるいはアルバトロスも。この2つの必殺技で展開したい。まだ秘密ですけど」と、納谷には既に必殺技があると明らかにした。

 納谷は、貴闘力と同団体を主宰する佐山サトルとの関係で、13年3月に入門し、196センチ、120キロの巨体を武器に格闘技デビューを目指していたが、病気などで延期となっていた。「入門して4年…悔しい思いもした。一番、苦しかったのは練習です」と、デビュー戦決定までの道のりを振り返った。

 父の貴闘力は、14年4月16日のリアルジャパンプロレス代々木競技場第2体育館大会でプロレスデビューし、デビュー戦で大仁田厚、2014年12月5日には初代タイガーマスク、スーパータイガー、アレクサンダー大塚、タカ・クノウと組み大仁田厚、田中将斗、矢口壹琅、保坂秀樹、リッキー・フジと10人タッグマッチを行い、いずれも勝利した。納谷は、父がプロレスで戦ったことについて聞かれ「頑張っている姿を見て、格好いいと思った」と語った。【村上幸将】