日本ミニマム級1位石沢開(25=M.T)が新王者となった。同級3位森且貴(21=大橋)と日本ベルトを懸けて拳を交え、8回2分50秒、KO勝利を収め、ベルト奪取に成功した。

最軽量級ながらも序盤からパワフルなパンチで森を押し、最後は右フックで仕留めた。石沢は「なにかちょっと実感がわかないというか、今はほっとしています」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

さらに対戦相手の森に向けて「良いファイターで僕のパンチに何回も食らって途中、うつろな目をしていてもボディーを打ち返して気持ちの強いファイターだと思った」と相手に敬意を表した。

プロでは日本ユース同級王座を獲得したものの、高校、大学とアマチュア時代の最高成績は8強止まり。全国優勝がなく「日本一」の獲得にこだわりみせていた。石沢は「日本チャンピオンという立場である、ふさわしいボクシングをしていければと思っています」と決意を新たにした。

なお同カードはWBO世界同級王者谷口将隆(ワタナベ)の同王座返上によって組まれた。