米映画芸術科学アカデミーは28日、日本の俳優真田広之、菊地凛子、三池崇史監督らを含む57カ国の774人を新規会員の候補にすると発表した。本人が辞退するなどしない限り、今秋から会員として登録される。

 同アカデミーは優れた映画作品などに贈る「アカデミー賞」で知られるが、受賞候補の選定が白人偏重などと批判を浴び、会員の構成を見直して人種や性別の多様性を図ると表明していた。今回の候補の登録により、女性会員は2015年の25%から28%に、白人以外の会員は同8%から13%に増えるとしている。

 同アカデミーは映画産業の芸術、科学的発展を図る目的で1927年に創設された。アカデミーによると、総会員数は7千人以上。