文化放送の定例社長会見が16日、同局で行われ、いとうあさこ(47)がパーソナリティーを務める生ワイド番組「ラジオのあさこ」が、4月7日からスタート(土曜午前7時)することが発表された。

 いとうは、同局の「大竹まことゴールデンラジオ!」(平日午後1時)の水曜リポーターを09年10月から務めてきたが、ラジオキー局で冠番組のパーソナリティーを勤めるのは初めて。

 いとうは、30代以上の未婚女子を指す言葉“負け犬”がブームになった中、自らの境遇を元にした“自虐ネタ”でブレイクした。テレビ番組では、そうした“負け犬”の顔を推す芸風が人気だが「ラジオのあさこ」では、いとうが興味、関心が高い80年代のJポップをチョイスする「あさこJUKEBOX」や、いとうが1週間のニュースから知っておいた方がいいニュースをピックアップする「私、知っておいた方がいいですか」(タイトルはいずれも仮)など、テレビとは違う一面を見せるコーナーが設けられる。いとうは番組スタートに向け、熟考しているという。

 長谷川実取締役編成局長は、「いとうあさこさんの1つの特徴として、男性の方、女性の方、幅広い層に支持される。テレビでの負け組という自虐ではなく、80年代の音楽がお好きなところなど、テレビとは違う顔を見せたい。濃い番組を作れるのではないか?」と説明。番組のコンセプトは「すべての人をハッピーに」となった。

 また、同じ4月4日から、関ジャニ∞村上信五(35)が大人向けの番組に初挑戦する経済番組「村上信五くんと経済クン」(土曜午前9時)も放送される。同取締役編成局長は「本人ネーミングの、気合の入った番組。新しいジャンルに挑戦していく。ガチガチではないけれど、経済寄りの番組。イージーリスニングでキャッチーな、分かりやすく肩の張らない番組を目指す」と説明した。

 文化放送では11年から、土曜午前7時から10時までワイド番組「玉川美沙 ハピリー」を放送してきた。その枠に、いとうと村上の新番組を編成した。上口宏社長は、改編の意図について「土曜日に大きく改変したい。(土曜朝の枠は)主婦ターゲットでまいった。問題はなかったが(時代、社会など)いろいろなものが変わっていく中で、チャレンジしたい。今までの作りと若干、違う編成ではございますけど、今の時代に合っているのではないか」と説明した。