女子レスリング五輪4連覇の伊調馨(33=ALSOK)をめぐるパワハラ問題を受け、尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(71)は、同様のケースで共通する加害者側の問題点を指摘した。

 尾木氏は3日、「ハラスメントの闇を考える」のタイトルでブログを更新し、「女子レスリング界のパワハラ問題は考えさせられる」と言及。伊調に対しパワハラを繰り返したとして告発された日本レスリング協会の栄和人強化本部長が疑惑を否定していることを受け、「栄本部長は『自分としてはしたつもりはない』という パワハラ セクハラ モラハラ いじめ 全部に共通するのは 加害者側にその自覚がないこと! アドバイス、教えてあげた、遊び・からかい、スキンシップ みんなこう弁解する!」と、同様のケースに照らし合わせた。

 「加害者側の【つもり】ではなく、現象の事実と被害者心情が決めて!」と訴えた尾木氏。指導者には「弱い立場の人の気持ちが分かる【共感能力】必要」だとし、「常に強く権力のある地位にある人は陥りがち 気をつけてくださいね!!」と呼びかけた。