3月6日開催の映画賞「第43回日本アカデミー賞授賞式」が、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一般観覧を取りやめ、規模を縮小することが27日、分かった。同日、同賞協会が発表した。参加者は予定の10分の1程度になるとみられる。

授賞式には毎年、チケットを購入した一般招待客が観覧していた。今年は約430人が観覧予定だった。授賞式後のパーティーやディナーも中止になる。本来なら約1200人が参加するはずだったが、出席者は受賞者、プレゼンター、協会代表役員ら約130人に絞る。最低限の人数での開催という。取材も中止になるため、無観客状態での式進行となる。報道各社へは受賞結果をプレスリリースするという。

同協会は「日本映画界1年間の総決算として、授賞式を継続し、前年最優秀受賞者からの贈呈を継承する授賞式を行う意義はあると信じて開催いたします」としている。都内ホテルでの開催、日本テレビ、ニッポン放送での放送は予定通り。今年はフリーアナウンサーの羽鳥慎一、昨年の最優秀主演女優賞の安藤サクラが司会を務めることが発表されている。