井浦新(46)が23日、都内のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「朝が来る」初日舞台あいさつで、大ヒット中のアニメ映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」を選ばず、「朝が来る」を選んで来場した観客に感謝した。

井浦は舞台あいさつの冒頭で、観客に向かって「周りでは『日の呼吸』、『獣の呼吸』とにぎわう映画館の中で、この『朝が来る』を選んで見に来てくださって、本当にありがとうございます」と感謝の言葉を口にした。

「日の呼吸」とは、「鬼滅の刃」主人公竈門炭治郎(かまど・たんじろう)ら物語の中に登場する鬼殺隊の剣士たちが、鬼と戦う際に扱う呼吸法の元となっているもの。「獣の呼吸」は、炭治郎とともに戦う嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)が扱う呼吸法で、炭治郎は水の呼吸とヒノカミ神楽の、2つの呼吸法を扱う。

「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」は1週間前の16日に封切られ、初日から3日間で興行収入46億2311万7450円、動員342万493人を記録。各日の興収、動員は平日、土日のいずれも、日本国内で公開された映画の興行収入と動員の歴代1位と、日本映画史に新たな1ページを刻み込む大ヒットの“鬼スタート”を切っている。

この日、舞台あいさつが行われたTOHOシネマズ六本木ヒルズでも、公開初日の「朝が来る」を1スクリーンで4回上映する一方で、公開2週目となった「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」は9スクリーン中5スクリーンで17回上映と、上映回数に差がある。そんな中、井浦は「朝が来る」を選んで足を運んでくれた観客の存在が、胸に染みたようだ。