桐山漣(35)清水くるみ(26)が5日、都内で映画「海の底からモナムール」(ロナン・ジル監督)公開記念舞台あいさつに出席した。

いじめに遭い崖から飛び降り、ミユキは17歳のまま幽霊として海底にいる。当時ミユキが思いを寄せていたタクマ(桐山)は10年ぶりに帰省し、浜で死んだはずのミユキを目撃する。

フランス出身の監督による、全編日本語、オール日本人キャストの作品。ホラーでありながら愛をテーマにしており、主演の桐山は「日本のホラーは脅かしにくるお芝居だけど、ホラーが苦手な人にも見ていただける」とアピール。ミユキから「愛して」と迫られる役どころだが、「珍しい表現方法。言われたことがないので新鮮でした」と照れ笑いで振り返った。

従来のジャパニーズホラーとは異なる幽霊像に挑んだ清水は「演じている時は幽霊だと思っていなかったけど、映画を見たら幽霊だ!と思った」と笑顔。「現場では監督から『等身大で演じて』と言われました。ホラーじゃなくて、ラブストーリーです!」と強調した。また、タクマの恋人を演じた三津谷葉子の鼻血をストローで吸う異色のシーンにも挑戦。ロナン監督の表現方法について「文化の違いが面白い。日本人にはないエロさがある」と語った。

5年前に撮影された作品が無事公開されたことにホッとしつつ、清水は「お蔵入りになるかと思っていた。5年前の自分は恥ずかしいので、温かい目で見ていただきたいです」と呼び掛けていた。