ボッチャ日本代表「火ノ玉ジャパン」が、新たな強化拠点で本格的に活動を再開する。日本ボッチャ協会は16日までに、強化合宿を20~22日に福島県白河市のJR東日本研修センターで実施することを発表した。

同センターには来年に延期された東京パラリンピックで使用されるタラフレックス製のコート2面が設置されている。日本協会がJR東日本と8月1日付でゴールドパートナー契約を結んだことで最高の環境が用意された。

日本代表はこれまで東京の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)と日本財団パラアリーナ、大阪の舞洲障がい者スポーツセンターを拠点にしてきた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で現在、パラアリーナは使用不可。16年リオデジャネイロ大会団体戦(チームBC1-2)銀メダルから、東京大会では複数のメダル獲得を目標に掲げる日本代表にとって、新たな練習場開設は追い風になる。

ボッチャの選手は重い障がいを持ち、コロナウイルスに感染すれば重症化のリスクが高い。コロナ禍の中、リモート、オンライン合宿を中心に戦術理解を深め、一体感を保ってきた。7月末に首都圏在住の4選手だけでNTCで短期合宿を再開したが、今回は宿泊を伴う合宿になる。

まだ参加が難しい選手もいるが、オンラインで結んで情報を共有し、強化を進める。火ノ玉ジャパンはこの福島合宿で本格的に活動を再開し、10月には全強化選手が集う合宿開催を目指している。

◆ボッチャめも 東京大会ではBC1~4までの4クラスで個人戦と団体戦(チーム、ペア戦)が行われ、日本代表として10選手が選出される。昨年12月の日本選手権各クラス優勝者、BC1中村拓海(22=愛徳福祉会)、BC2広瀬隆喜(36=西尾レントオール)、BC3河本圭亮(22=東郷町施設サービス)、BC4江崎駿(19=法大)の4選手はすでに代表に内定している。