浦和MF武藤が「ワンタッチスコアラー」としての才能を一気に開花させた。今季は17試合に出場しリーグ5位タイの9得点。そのうちダイレクトシュートで決めた得点が8点を占める。仙台に在籍した昨季のリーグ戦4ゴールはいずれもトラップ後の得点で、ワンタッチゴールは1点もなかった。それが今季はすでに8点。ワンタッチで仕留めた得点に限れば、鳥栖FW豊田の10点に次いで2番目に多い。

 前節11日の松本戦では、森脇の右クロスに相手DF2人のマークを巧みに外してピンポイントで頭で合わせた。ゴール前でいつのまにかフリーになり、味方のパスをトラップせずに決める。これまで見せることのなかった能力を存分に発揮し、ゴールを量産中だ。

 これで年間合計10得点まであと1点。移籍1年目で2桁ゴールを達成すれば、06年のワシントン(前東京V)08年のエジミウソン(前新潟)13年の興梠(前鹿島)に次いでクラブ史上4人目となる。過去の3人はいずれも前年に10ゴール以上を挙げていたが、武藤は前所属で4点。新天地での飛躍がさらに際立つことになる快記録を、シーズン半ばで達成しそうな勢いだ。

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)