J1アルビレックス新潟が鹿島に0-4と大敗を喫した同じ日、チームの「救世主」として期待されるその男は、東海大学湘南キャンパス・サッカー場のピッチに立っていた。

関東大学1部リーグで5日、新潟-鹿島戦と同じ午後2時キックオフ。東洋大4年のDF稲村隼翔(22)は、東海大戦にフル出場し、3-1の逆転勝利に貢献した。的確なカバリングでピンチを未然に防ぎ、左から右へのサイドチェンジのパスは味方の足元へピタリ。持ち味の左足のロングパスで攻撃にリズムをもたらし、チームは6戦負けなしで3連勝となった。

来季、J1新潟への加入が内定し、特別指定選手として大学に在籍しながらJリーグの公式戦に出場できるDFは、既にJ1リーグ戦10試合に出場。先発は3試合だけだが、その試合でチームは2勝1分けと負けなし。先発試合でチームが無敗は28人中、22歳の若きDFだけだ。

36歳のDF舞行龍ジェームズの先発試合は10勝8分け9敗、オーストラリア代表DFトーマス・デンが7勝7分け9敗となっているが、鹿島戦に先発して4点を奪われた39歳のDF千葉和彦は1勝1分け5敗と厳しい結果。チームは18年ぶりにリーグ戦で4試合連続3失点以上を喫した。

守備の要であるセンターバックの世代交代が迫られる中、大学1部リーグとの兼ね合いはあるものの、J1デビューから先発試合で無敗の現役大学生にかかる期待は大きい。

【石川秀和】