辛口で有名な日刊スポーツ評論家のセルジオ越後氏(80)も、日本の歴史的勝利を「奇跡」という表現で喜んだ。FIFAランキング19位の日本は、同6位でW杯最多5度の優勝を誇るブラジルに、14度目の対戦で初勝利。しかも0-2から3-2の大逆転。2026年ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会へ、日本初のベスト8も期待できそうだ。

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奇跡が起きたね。しょせん親善試合? いやいや、もちろん、喜んでいいよ。日本がブラジルに勝つのは初めて。それも大逆転で勝てたのは大きい。直近でブラジルより下の世界中堅国メキシコ、米国、パラグアイに勝てなかったけど、ブラジルに勝てたら、全てがポジティブに考えられる。それほど意味のある相手だし、価値ある白星だ。

サッカーは「2-0」のスコアが一番怖いと言うよね。日本は2点差を許して後半は、前半できなかった前からのプレスをかけた。相手ミスで1点を返し、さらに前からいった。ブラジルの交代も機能しないし、センターバック2人も不安定になった。

さらに勝負どころで上田のヘッドの強さも出た。その中でも、堂安がMVPですよ。あれだけ走って、肝心の場面で守備をした。文句なしですよ。逆転すれば守備は引き気味にし、森保監督の守備重視の交代策もスピーディー。W杯本番のような流れだったよ。

直近のパラグアイと引き分けた時、次のブラジルに勝たないと、南米勢へは苦手意識しか残らないと言ったよね。実際、前半はブラジルにボールを回され、日本は見ているだけ。ボクシングで言うと、ガードが下がり、KO負け寸前。

それをよく跳ね返した。後半のような試合ができれば、日本は強い。過去のW杯で1度もなかったベスト8に進めるよ。(日刊スポーツ評論家)

【日本代表】日本が歴史的初勝利! ガチメンバー王国ブラジルを3-2の逆転で下す/ライブ詳細

日本対ブラジル 前半、競り合う堂安(中央)(撮影・足立雅史)
日本対ブラジル 前半、競り合う堂安(中央)(撮影・足立雅史)
【イラスト】日本の国際Aマッチ・ブラジル戦成績
【イラスト】日本の国際Aマッチ・ブラジル戦成績
日本対ブラジル 後半、追加点を決める中村(左)。中央は鎌田、右は堂安(撮影・足立雅史)
日本対ブラジル 後半、追加点を決める中村(左)。中央は鎌田、右は堂安(撮影・足立雅史)
日本対ブラジル 後半、ゴールを決め伊東(中央)と渡辺(右)と喜ぶ上田(撮影・宮地輝)
日本対ブラジル 後半、ゴールを決め伊東(中央)と渡辺(右)と喜ぶ上田(撮影・宮地輝)