G大阪が、第2ステージ(S)へ向けて大改造だ。ACLの影響で未消化だったアウェー柏戦は0-1。今季3敗目を喫したが、通常4-4-2のシステムをエースのFW宇佐美貴史(23)を左MFに配した4-2-3-1に変更。無得点ながら、停滞していた攻撃に復調の兆しが出た。第1S優勝の浦和とは勝ち点9差の4位。年間王者へここから巻き返す。

 柏の空に走った稲光のように、G大阪にも光が差した。柏戦は今季21得点中14得点を挙げた宇佐美とFWパトリックの2トップを解消。左MFに宇佐美、トップ下に倉田が入った。宇佐美は「なかなかリズムが出来ていない中、中盤に落ちてリズムを作る狙いがあった」。手詰まり気味だった攻撃にスパイスが加わった。

 前半29分、狙い通りの形が出た。宇佐美から絶妙な左クロス。パトリックが頭で合わせたが、惜しくもゴール上だった。その6分後にも、再び宇佐美が左クロスで好機を演出した。

 6月に入り、2トップに得点がなかった。代表戦2試合を含め、公式戦8戦不発のエースは「ギリギリ(ゴール)前のシーンまで行っている中で、そこからの質が少し足りない」と感じていた。そこで、中盤に厚みを持たせる布陣へと改良。長谷川監督は「貴史がタメを作ってくれた。代表と同じポジションで彼の良さが出た」と手応えを得た。

 第1Sは浦和に優勝を許した。第2Sへ向けて、仕切り直しの一戦で公式戦10試合ぶりの黒星。しかし、指揮官は「ここ数試合できなかったガンバらしいボール回しもできた。あとは最後の精度を上げて、引き続き勝ち点を積み上げる」と力を込めた。年間王者に向けて、さらに攻撃力を向上し続ける。【小杉舞】