柏がエース工藤壮人(25)の先制点を必死に守り抜き、第2ステージ初勝利を挙げた。値千金のゴールを決めた工藤はJ1通算52点となり、北嶋秀朗(37=現熊本コーチ)の持つ、J1最多得点のクラブ記録に並んだ。
工藤が感情を爆発させた。0-0の前半28分。FWクリスティアーノの右CKを、ゴール前のDFキムがヘディング。このこぼれ球を工藤が左足で押し込んだ。6戦ぶりの得点に、固く握った右拳を思い切り振り下ろした。何とか逃げ切った試合後には「ごっつあんゴールというか、良いところにいたといえばそれまでですけど、ゴールという形で貢献できたことがうれしい」とホッとした様子を見せた。
第1ステージはまさかの14位。11日の第2ステージ開幕戦でも、鳥栖を相手に前半だけで大量3失点。2点を返して意地は見せたが、2-3で惜敗した。連敗だけは避けたい一戦で、これぞエースという活躍。吉田監督も「こういった時に点を取るのが彼の持っている力。トレーニングの中から点を取る空気を出していた。次につながると思います」と賛辞を惜しまない千金弾だった。
工藤自身にとっても節目のゴールとなった。第1ステージも含め今季6点目。これでJ1通算得点を52点に伸ばし、「レイソルのレジェンド」と尊敬する北嶋の持つ柏のJ1最多得点記録に並んだ。試合後は「まだ並んだだけ。僕自身、結果で(北嶋を)超えたいという思いで毎試合やっている。超えた時に、また違った感情を話したい」と素っ気なかったが“エース”が“レジェンド”に並んだ瞬間だった。
これまでミスの多かった守備陣も中村やアデミウソンを擁する横浜攻撃陣をシャットアウト。さらに次節19日・川崎F戦で、13年ブラジル1部得点王の新外国人エデルソン(前アトレチコ・パラナエンセ)がプレーできる可能性もある。就労ビザの関係で、デビュー戦がいつかは流動的だが、この日の横浜戦もスタンドでしっかり観戦し、柏のスタイルを頭にたたき込んだ。いよいよ柏が反攻体勢に入ってきた。



