アウェーでの「チャレンジ」は、結果には結び付かなかった。1点を追う後半42分。浦和はDF那須がクロスにヘディングで合わせたが、芯を食った一撃はGKに阻まれた。その後も波状攻撃でゴールに迫ったが、1点が遠かった。

 キャプテンマークを巻いたDF槙野は「監督も悩んでこの布陣とシステムを採用した。僕たちが結果を残さないといけなかった」と唇をかんだ。2月27日の柏戦から先発9人を入れ替えた。さらにいつもの3-6-1ではなく、4-1-4-1システムを採用した。

 高い位置でプレスをかけ、ホームの浦項を敵陣に押し込む。難しいアウェー戦で試された新機軸には、手本があった。選手たちは出国前「これが理想、という形をビデオで見せてもらいました」と話していた。

 教材は2月24日の欧州チャンピオンズリーグ、ユベントス-Bミュンヘン戦。Bミュンヘンは4-1-4-1システムで、高い位置でのプレスを繰り返し、相手を押し込んだ。最終ラインが敵陣のペナルティーエリアに迫る場面もあった。

 浦和も初の試みながら、大半の時間帯で主導権を握った。しかし、相手シュートがペナルティーエリア内の槙野の手に当たる不運もあり、PKで先制を許した。後半はFW興梠の途中出場で攻撃が形になったが、退場者を出して守りに入った相手を崩しきれなかった。ペトロビッチ監督は「決定機を決めきれなければ、追いつくことも勝つこともできない」と悔しがった。