磐田が、ホームで痛い1敗を喫した。J1残留争いのライバル新潟に1-2。J2降格圏まで勝ち点4差。いよいよ崖っぷちに立たされた。PKで先制されたが、同38分、FKからFWジェイ(34)が頭で合わせて同点に追いついた。しかし、勝ち点1を狙い始めた後半44分に勝ち越しを許した。年間順位は13位のままだが、次節名古屋戦(22日)の結果次第で、状況はさらに厳しくなる。
試合終了と同時に、ゴール裏からブーイングが鳴り響いた。新潟サポーターの歓声を突き破る敗戦への非難。名波浩監督(43)は険しい表情で言った。
「勝ち点1も取れずに終わったことを、重く受け止めないといけない。この試合への思いは強かったので、ショックは大きい」
開始早々に、ジェイが接触プレーで左スネを負傷した。前節湘南戦(9月25日、0-0)でも痛めていた同じ箇所を削られた。結果、ゴール前への抜け出しやドリブル突破ができなくなり、ポストプレーに専念。前半38分には、MF上田康太(30)のFKにヘッドで同点弾を決めたが、フル出場でシュートは1本のみ。「ヤマハで勝つことができなくて、申し訳ない」と謝罪した。
名波監督は、今節を「負けてはいけない試合」と位置付けていた。試合前ミーティングでも「勝ち点0か3か、とは言わない」と引き分けも視野に戦うと伝えていた。言葉通り、終盤は「勝ち点1」を狙い始めた。だが、後半44分に最終ラインからのロングボールを簡単に拾われ、そのまま左サイドを崩されて失点。センターバックで出場したDF桜内渚(27)は「もっと時間帯を考えて、シンプルなプレーをすればよかった」と反省した。
第2ステージは本拠地のヤマハスタジアムでは4分け3敗の未勝利。年間順位13位は変わらずだが、J2降格圏の同16位甲府とはわずか勝ち点4差。名波監督は「残り3試合、クラブとしてすべてを懸けてやっていく」と静かに話した。22日に行われる次節アウェー名古屋戦までの約3週間。いかに立て直せるかが、鍵になる。【保坂恭子】



