日本(世界ランク9位)は1次リーグA組最終戦でトルコ(同6位)に0-2で敗れた。勝つか引き分ければ同組1位で決勝進出が決まったが、21日のイングランド(同12位)戦に続く勝利はならなかった。3チームが1勝1敗の勝ち点3で並び、日本は得失点差、総得点差でイングランド、トルコに次ぐ3位となった。24日の5位決定戦でB組3位のフランス(同14位)と対戦する。

 決勝進出がかかった試合でゴールを守ったのは榎本達也(39)だった。横浜、神戸などで活躍した元Jリーガー。「結果がすべてです。2点取られて負けたんだから、僕の力不足ということ」と、冷たい雨も、主審の微妙な判定も、エース黒田の負傷も言い訳にしなかった。ビッグセーブを連発し、失点はいずれもゴール前の混戦で、死角から放たれたシュートによるもの。それでも「死角? それを言ったらGKは誰でもいいということになる。どんな状況でも止めなきゃいけない」と厳しい自己評価を並べた。

 昨年4月に強化選手に選出され、8月の英国遠征を経て代表メンバーに加わった。12月のアジア選手権タイ戦公式戦デビューした時も2失点だった。狭いゴールエリア、ノーモーションのシュート、コーチングとすべてが晴眼者のサッカートとは違う。「僕もチームも、まだ力が足りない」。元Jのプライドからか、最後まで表情は険しかった。