既に1次リーグ敗退が決まっている川崎フロンターレは蔚山(韓国)に2-2で引き分け、1勝もできないままACLを終えた。前年Jリーグ王者が、ACLを未勝利で終えるのは13年の広島以来。それでも、昨年9月末に右膝前十字靱帯(じんたい)を損傷し、今季横浜から加入したFW斎藤学(28)が約7カ月ぶりの先発復帰で先制点をお膳立てするなど、今後のリーグ戦につながるドローとなった。

 FW斎藤が7カ月ぶりに先発し、69分プレーした。前半2分には、ドリブルでゴール前に仕掛け左足シュート。そのこぼれ球をMF鈴木が決め先制点を“アシスト”した。チームは2点のリードを守りきれずドローに終わり、斎藤は「結果につながらなかったのが悔しい」としながらも「体力的に大丈夫だった。川崎のスタイルの中で自分を見せれたのは良かった」と手応えも口にした。