川崎フロンターレが、MF中村憲剛(37)の2発などで清水エスパルスに快勝し、ホームの連敗を2で止めた。

 キックオフ前には、毎年7月の「川崎市制記念試合」に登場し、ヒット曲「ヤングマン」でスタジアムを盛り上げた歌手の故西城秀樹さんを悼み黙とうがささげられた。スタンドにはサポーターたちが寄せ書きで秀樹さんへの感謝をつづった横断幕が掲げられた。

 試合は川崎Fが序盤からボールを支配。前半19分、川崎Fは、MF大島僚太(25)が倒されゴール正面25メートルの好位置でフリーキックを獲得。キッカーの中村がゴール右上に突き刺し先制した。川崎Fは前半33分、1トップに入ったFW阿部浩之(28)が、ペナルティーエリア内中央でDFエウシーニョのパスを受け左足シュート。阿部の今季2得点目で加点し、前半を2-0で折り返した。

 後半、清水がアグレッシブに反撃に転じる。だが後半12分、川崎Fは再び中村のゴールで勝利を引き寄せる。中村は、敵陣深くでGKからのパスを受けたMF河井陽介(28)へ激しいプレスをかけボールを奪いシュート。ベテランの2得点の活躍で快勝し、天国の秀樹さんへ勝利を届けた。