アビスパ福岡はアルビレックス新潟に4戦ぶりの黒星を喫し“1週間天下”に終わった。

 この日勝利した大分トリニータ、レノファ山口FCに抜かれ首位から3位に転落した。前節10日の熊本戦に勝利し今季初の首位に立っていた。

 ボランチのMF鈴木惇(29)が「(首位で)緩みや浮き足だった感じがあったかもしれない」と言えば、今季6得点のFWドゥドゥ(28)も「立ち上がりから集中力に欠け、いつもの福岡じゃなかった」と、前半から攻守の歯車がかみ合わない。

 波に乗れないままファウルを連発する悪循環で、後半30分に直接FKで先制点を献上。同ロスタイム1分、攻撃重視でバランスを崩しカウンターからとどめを刺された。井原正巳監督(50)が「気迫や球際の競りあい、セカンドボールを含めサッカーの基本で負けていた。自信なさそうなプレーが多かった」と言う完敗で、相性の良かったホームの連勝も「6」でストップした。

 今季4敗のうち3敗が甲府、大宮、新潟の昨季J1組に屈したものだ。だが元日本代表DFの指揮官は「この3チームに勝たないとJ1昇格はない。後半戦で借りを返す」とリベンジを誓った。