FC町田ゼルビアが、MF平戸太貴(21)の先制弾を守り切りツエーゲン金沢に勝ち、2連勝。京都サンガに1-0で勝った首位・松本山雅FCとの勝ち点1差をキープした。

 町田が開始早々、決定的なチャンスを作った。右からのクロスボールを、リーグ戦ここ8戦6発と絶好調のエースFW中島裕希(34)が頭で合わせるも、枠を外した。

 その後、町田が押し気味に試合を進めた前半43分、先制した。DF下坂晃城(24)が金沢陣内で相手FW佐藤洸一にプレスをかけると、慌てた佐藤のパスが下坂に当たって転がり、こぼれ球に反応した平戸が左足を鋭く振り抜き、ゴール左隅に決めた。

 後半は、金沢がビッグチャンスを作った。同2分、左サイドを抜け出したDF石田峻真のパスを受けた佐藤がシュートも、GK福井光輝がスーパーセーブで弾いた。さらに同9分も、FW垣田裕暉がペナルティーエリア右に入り出したパスを受けた佐藤が、決定的なシュートを放つも、DFにブロックされた。

 後半は一進一退の展開が続いたが、同40分以降は1点を追う金沢が町田を徹底的に押し込んだ。その中、後半44分に町田DF深津康太が右太もも裏にけいれんを起こして交代を余儀なくされた。

 苦しい最終盤だったが、町田はロスタイム3分に元北朝鮮代表の“闘将”MF李漢宰をピッチに送り出し、体を張った守備で完封した。