ジュビロ磐田が今日24日、天皇杯準々決勝でベガルタ仙台とホームで対戦する。21日のリーグV・ファーレン長崎戦からスタメン総入れ替えが濃厚な中、DF小川大貴(27)が攻守でフル回転を誓う。持ち前の推進力と対人の強さを発揮し、準優勝した04年以来14年ぶりの4強進出に貢献する。

DF小川大が、磐田に14年ぶりの4強を呼び込む。23日は会場となるヤマハスタジアムで行われた最終調整に参加。紅白戦では、主力組の両サイドに入ってプレーした。4回戦の札幌戦に続く先発へ準備を終えると、戦闘モードに突入。「(左右)どちらでも、やれる自信はあります。出た場所で120%の力を発揮したいと思います」と、語気を強めた。

イメージもできている。4月21日のリーグ仙台戦は右サイドで先発出場。後半13分にはドリブルで中央に切り込み、左足からの豪快な一撃でJ1初得点を挙げた。3-0の快勝にも大きく貢献し「良いイメージを持って試合に入れると思います。(仙台)キラーになれるように頑張ります」。縁起のいい相手から再現弾を狙っている。

現在、リーグ戦は6戦勝ちなし(3分け3敗)で、J2自動降格圏と勝ち点1差の暫定15位と低迷している。小川大は「今は、勝つことがチームにとって良い薬になる。内容も大事だけど、結果にこだわっていきたいです」と、流れを変える勝利に照準を合わせた。

リーグ戦では、直近2試合でメンバー外。残留争いで苦しむチームに貢献できていないもどかしさも抱えている。「推進力と1対1の守備。自分の良さを前面に出して、チームの勝利のために献身的にやりたいと思います」。勝利のために体を張り、何度でもサイドを駆け上がる。【前田和哉】