横浜F・マリノスは17年ぶり2度目の頂点を逃した。前半から出足の鋭い湘南ベルマーレにセカンドボールを拾われて後手に回る場面が多く、36分に決勝点を献上。後半に盛り返したが、相手の倍以上あったセットプレーのチャンスなども生かせず、最後までネットを揺らせなかった。今季就任したポステコグルー監督のもとで取り組む最終ラインからパスをつないで攻めるサッカーは研究され、相手の5バック気味の守備に生命線のサイド攻撃を封じられた。今季リーグ戦では1勝1分けと負けなしだった相手に足をすくわれ、GK飯倉は「相手の方が勝ちたい気持ちが出ていた。まだまだ自分たちのサッカーは完成形じゃないということ」と振り返った。

これで元日の天皇杯決勝に続き、決勝で敗れるのは今年2度目。MF天野は「湘南は優勝に値するパフォーマンスをみせた。同じことを繰り返して情けない。明日からまたやっていきたい」と声を絞り出した。