北海道コンサドーレ札幌と浦和レッズが11日、札幌・宮の沢に北海道胆振東部地震で被災した札幌市清田区内のサッカー少年団3チーム約175人の子どもを招待し、サッカー交流を開催した。

札幌厚別での対戦から一夜明け、ライバル同士が手を取り合い復興支援を行った。U-21日本代表合宿のため不在の選手らをのぞく札幌25人、浦和16人の選手が参加。異例のコラボレーションの実現に、約1200人の見学者が集まった。

提案者の浦和の主将、MF柏木陽介(30)は「一緒にできたことはすごい良かった。スポーツをやっていて良かったなと思える瞬間だった」と、チームの垣根を越えて子どもたちと触れ合った約1時間半を振り返った。

選手同士の友情も深まった。浦和DF槙野智章(31)が試合前に行うルーティンのモノマネが得意なタイ出身の札幌MFチャナティップ(25)は、本人の前で披露。左胸をたたき、左手の平を見つめる動作を一緒に行い、笑い合っていた。「浦和の選手は、みんないい人だったから仲良くなれた」と、楽しんだ様子だった。