ベガルタ仙台の日本代表GKシュミット・ダニエル(26)が16日、来年1月5日開幕のアジア杯(UAE)へ向けて早くも本格始動した。仙台市泉サッカー場で石野智顕GKコーチ(42)と約2時間、キャッチングなど基本動作の技術確認を行った。代表でも初の公式戦出場を目指し、26日の代表合宿招集まで調整を行う。

自主トレ初日の練習を終えたシュミットは「休み明けできつかったですが、あれぐらい上げちゃえば、あとが楽になる。自分はストイックではないので、1人ではここまで追い込めないし、もたなかった。石野さん、石野家に感謝です」と笑顔で、練習パートナーを買って出た石野コーチの長男悠翔君(9)にも感謝の意を表した。石野GKコーチは「先のことを考え、練習の強度を抑えて技術的なところを確認しました。次のシーズンを考えると、代表合宿に行って大会に出るとどこかで疲弊してしまうところも出てくる。本人が高めたい部分があったら取り組んでいきたい」と、代表招集まで慎重に調整させたいとした。

11月16日のキリン杯ベネズエラ戦で代表デビューを果たしたばかりだが、確実にステップアップを遂げるための準備を怠らない。「すべてにおいてまだまだ足りないと思うし、いくらでも上のレベルの選手はいる。まだまだ成長できると思うので、すべてにおいてレベルを高めていきたい」とシュミット。年末年始を返上して、勝負年へのスタートを切った。【下田雄一】