焼津市生まれのルーキーが、先発争いに食い込んできそうだ。J3アスルクラロ沼津は17日、沼津市内の練習場で始動した。

約2時間、フィジカルメニューやボール回しなどで汗を流した。焼津市出身で、新潟経営大から今季新加入したDF浜託巳(22)もフルメニューを消化。「1人のプロ選手として、自覚を持って過ごします」と決意を口にした。年末年始には母校の藤枝明誠高の練習に参加し、始動日に備えていた。指導を受けた松本安司監督(49)から、激励の言葉を受けたという。「高校で学んだことが今に生きている。他の明誠OBに負けないように頑張ります」と誓った。

高い技術は、大学時代に養われた。「大学はボールを細かくつなぐスタイルだった。正確さが武器なので、早く周囲と合わせられるようにしたいです」。両サイドバックを主戦場とするが、攻撃的な位置でもプレーできる。昨季サイドで主力を務めたDF砂森和也(28、J2鹿児島)、MF富田康仁(28、引退)らがチームを去っただけに、穴を埋める活躍が期待される。待ち受ける定位置争いに浜は「失うものはないので、どんどんアピールする。チャンスがある以上、狙っていきたいです」と闘志を燃やした。【古地真隆】