レアル・マドリードのカデーテA(16歳以下)に所属するMF中井卓大(15)が、大会2連覇を逃して泣いた。

16歳以下の8チームで争われた決勝でフル出場も、1-1で突入したPK戦の末に準優勝。キッカーを務めることはなかったものの、味方2人が外して2-4で敗れることが決まった瞬間、顔を覆って後方にあおむけに倒れ、悔し涙を流した。

午前中に行われた準決勝のジェフユナイテッド市原・千葉戦に続いて先発。前半は4-3-3システムの右のインサイドハーフ、後半途中からダブルボランチの一角としてプレーした。開始早々に失点したが、後半5分にMFチャモンが同点ミドル。そのまま30分ハーフは終了し、延長戦でも決着がつかずPK戦に入っていた。

中井はチームのバランスを整えることに終始。決してボールを失うことはなかった一方、攻め上げるチャンスは少なく得点に絡めなかった。最後は足がつったそぶりを見せるなど走り抜いたが、実らなかった。

スペインで「ピピ(泣き虫)」の愛称で知られる中井。初代王者になった昨年に続く優勝に導けずに涙を流したが、母国で味わった苦い経験を糧に成長していく。