南米選手権(6月14日開幕)の日本代表入りが内定している法大FW上田綺世(3年)が、明大戦に先発出場したが不発に終わった。

序盤こそ、ロングボールを胸トラップし前を向いてシュートを打つなどゴールへの姿勢を見せたが、前半途中から動きだしてもボールが入らず、後半はシュート0本と不完全燃焼に終わった。

上田は「(ボールが出てこないから)点を取れないとは言ってしまったら僕の負け。どんな状況でも点を取るFWを目指す中で、ボールをどう引き出して決めるのか。そのためにプレーの幅を広げていろんなことができるようにならないといけない」と反省を口にした。

南米選手権の日本代表発表は24日。上田は「発表する時に分かること。今、こうしていきたいと話すことはないです」と明言を避けた。だが、9年半ぶりの大学生A代表の話題が盛り上がりをみせている。その状況にも「僕自身はそんな先を見てないし。仮に選ばれたとしても、その立場で次に何ができるのかを求められていく世界の中で、その次にできることを準備していくことが大事だと思う。経験も含めて上がるという部分もあるし、本当にA代表に入るわけではない。仮に選ばれたとしてもおごることではないし、そこで終わりではない。その中でやり続ければ次に見えてくる可能性もあるということを、常に自分の中で謙虚に考えながらとらえていく必要がある」と冷静だった。