Jリーグの村井満チェアマン(59)は23日、東京・JFAハウスで開かれた理事会後、21年度からJ1全試合にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR=ビデオ判定)導入の可能性を示唆した。「J1で全試合やりきるとしたら21年からですね。逆算して進んでいかなければいけない。審判委員会とは(人材養成も含め2年で)全試合できるように準備しようという会話になっています」と話した。

議論のきっかけとなったのは、17日の浦和-湘南戦(埼玉)の前半31分、湘南DF杉岡のミドルシュートがゴールラインを割ったが、審判団によってノーゴールと判定された件。理事会には、日本協会の小川佳実審判委員長が出席して当時の状況などを説明。VAR導入を検討していくことなどを伝えた。今季はすでにルヴァン杯の一部の試合などで導入が決まっている。並行して人材育成とコスト確保など具体的なプランを練り、実行に移す。