日テレ・ベレーザが過密日程&電車移動にも負けず、2-1でジェフ千葉レディースに勝利し、浦和レッズ・レディースを得失点差でかわして首位に立った。

この日の試合は9月の台風15号の影響で延期となっていた一戦。そのため日テレは20日に戦った第16節のINAC神戸レオネッサ戦から中2日となり、19日に同節のAC長野パルセイロ・レディース戦を戦っていた千葉よりも休養日が1日少ない中でピッチに立った。

加えて、22日の天皇皇后両陛下による「即位礼正殿の儀」に参列した外国要人の移動に伴う交通規制が都内で実施されており、クラブ関係者は「遅れるわけにもいかないし、到着時間が読めなかった」と千葉市にある試合会場のフクダ電子アリーナまで通常のバス移動を諦め、選手個々に電車での“現地集合”を指示。学生の選手らは日中の授業などをこなし、午後7時キックオフの時間に合わせて会場へ足を運んだ。

それでも優勝争いに残るために負けられないチームは奮闘し、苦しみながらも2-1で勝利。得失点差で同勝ち点の浦和を上回り、ついに首位に立った。

幸い、試合後はチームバスでの帰宅となったが永田雅人監督は「この日程でアウェーで移動が電車だったことも含め、なんとかギリギリの結果で勝てた。できればもう1点ほしかったが、選手を責めることはできない」とねぎらった。

決勝点となる2点目を決めた女子大生のFW植木理子(20)は「全然大丈夫です。それも女子の良さかなと思います」とサラリ。史上初のリーグ5連覇へ向け、ひと山越えて残り2試合に全てを注ぐ。