コンサドーレ札幌は6日、選手一同から報酬の一部返納の申し出を受けたことを発表した。

前日5日、野々村芳和社長(47)へ主将のMF宮沢ら3選手が代表して申し出た。全選手28人の4~9月の6カ月分の報酬の一部で1億円弱分になる見込みという。この日、札幌市内のクラブ事務所で取材に応じた野々村社長は「この大変な時期を選手とクラブが一緒になって乗り越えていきましょうと、クラブに勇気をくれる提案だったと思う。感謝の気持ちでいっぱい」と話した。

新型コロナウイルスの影響でJリーグは中断中。再開時期は未定で、クラブは約5億円の損失を見込んでいる。すでに同社長は自身の給与の減額を申し出ているが、選手の報酬減額の実行は未定。今後の経営次第で話し合う。「これはあくまでもうちの選手たちがクラブへの思い、北海道に対する思いでやっただけで、他の団体や他のクラブが同調しないといけないということでは決してない」と気遣った。