J2アルビレックス新潟は今日23日、アウェーで愛媛FC(午後7時開始)と対戦する。大卒ルーキーFW矢村健(23=新潟医療福祉大)がプロ初ゴールで連敗を断ち、チーム再浮上のキープレーヤーとなる。22日の練習後、「コンディションは良い。自信を持ってゴールへ蹴り込み、勝利に貢献したい」と誓った。

矢村は20日の新潟ユースとの練習試合で1得点を挙げ、好調をキープしている。「(ユース相手だったが)必ず結果を出すと決めていた。自分らしい形が出せた」。ここまでリーグ戦7試合に出場。プロ初スタメンのホームFC琉球戦(8月23日、1○0)ではゴールポスト直撃のシュートを放つなど存在感を示した。矢村は「早く結果を出したい」と意気込む。

今季は矢村と同じ97年生まれの大卒ルーキーが、各チームの主力となりつつある。J1では川崎フロンターレのMF三笘薫(23=筑波大)が8得点、J2では新潟明訓出身でヴァンフォーレ甲府のMF中村亮太朗(22=中大)が2得点、レノファ山口FCのFW浮田健誠(23=順大)が6得点と結果を出している。特に大学選抜でチームメートだった中村については「ライバル視はしていないが、動画は必ずチェックしている。悔しさはあるが変に意識せず、平常心で臨む。自分も続きたい」。

新潟はここまでチームトップの7得点を挙げているFW渡辺新太(25)が前節19日のホーム徳島ヴォルティス戦(0●1)で負傷交代し、今節の出場は微妙。矢村にかかる期待は大きいが「裏を狙う自分の特徴を出し、パサーとタイミングを合わせてチャンスに関わりたい」。ゴール前での鋭い動きを武器に、スタメンでゴールを奪いにいく。【小林忠】