J2アルビレックス新潟は21日、チーム始動に合わせて中野幸夫社長(65)、寺川能人強化部長(46)、MF島田譲(30)DF堀米悠斗(26)、GK藤田和輝(19)が新潟市中央区の神明宮で必勝祈願を行い、新加入のFW谷口海斗(25)、DF千葉和彦(35)、DF遠藤凌(22)、MF三戸舜介(17)が県庁を表敬訪問した。攻守で安定をもたらす島田と、昨季J3得点王の谷口が今季に懸ける決意を示し、J1昇格への原動力となることを誓った。

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島田が今季の必勝を誓い、「チーム一丸」でのJ1昇格を目標に掲げた。「先を見過ぎず、1戦1戦を大切に戦う。最後には笑顔でシーズンを終えられるよう、選手とスタッフ間で細かい部分までこだわって進み続けたい」と力を込め、「新型ウイルスで元気のない日本を、サポーターや県民の皆さんとともに、新潟から盛り上げたい。開幕初戦から最後まで全力でプレーする」と誓った。

J2長崎から期限付き移籍で加入した昨季は37試合に出場。激しい守備と、得意の左足を生かした展開力で中盤の底に君臨し、攻守で存在感を示した。今季からは完全移籍となり、新たにチームの一員となる。絵馬には「J1昇格の力になる」と記し、「1人1人がより責任感を持ってプレーすることが大切。毎日の練習だったり、一瞬、一瞬のプロセスをチームとしても、個人としても大切にしていきたい」と意気込んだ。

チーム始動となったこの日の午前中は、クラブハウスでミーティングや自主トレを行った。「雪で外を走れていなかったので、マシンを使ってランニングや筋トレをした」。チームは24日のオフを挟み、25日から高知での1次キャンプをスタートさせる。「みんなで無事にキャンプを終え、いい形で新シーズンをスタートさせたい」と話し「J1昇格を目指すチームを助けることが個人の目標」と闘志を見せた。【小林忠】